Interview 04
多職種をつなぎ、患者を支える。
診療科配属看護師が担うチーム医療の核

特定看護師

平野 梨辺香
Hirano Ribeka

Q1 診療科配属看護師の役割は

医師と患者さん、各専門科を結ぶ
チーム医療の橋渡し役

心臓血管外科では、手術前から術後の集中治療、回復期に至るまで、患者さんの状態が大きく変化します。私は診療科配属看護師として、医師と連携しながらその経過全体を見通し、患者さんの治療と回復を支える役割を担っています。特に心臓手術を受ける患者さんやご家族は、強い不安を感じていることが多いため、治療の流れやICUでの経過、術後の見通しなどをできるだけ分かりやすく説明し、安心して治療に臨んでいただけるよう心掛けています。

また、私の役割は患者さんへの支援だけではありません。病棟看護師、医師、リハビリスタッフ、臨床工学技士など、多職種が関わる中で、それぞれの情報や判断をつなぎ、必要な対応が円滑に進むよう調整することも大切な仕事です。医師に近い立場でありながら、看護の視点も持って動けることが、診療科配属看護師としての強みだと感じています。

Q2 仕事のやりがい、業務上のこだわり

専門職の情報を横断的に支え、
医療の質を高める

この仕事のやりがいは、患者さんを中心に、職種の垣根を越えてチームをつなげることにあります。心臓血管外科では、手術そのものだけでなく、術後管理や退院支援まで含めた一連の流れがとても重要です。その中で私は、病棟看護師からの相談を受けたり、医師の考えを現場に伝えたり、必要な準備や調整を前もって進めたりと、さまざまな場面で橋渡し役を担っています。

業務上で特に大切にしているのは、患者さんにとって今必要なことは何かを、常にチーム全体で考えられる状態をつくること。専門職がそれぞれ情報を持っていても、それが分断されると十分な力を発揮できません。だからこそ、横のつながりを意識しながら、治療方針や患者さんの希望、生活背景まで含めて共有し、よりよい医療につなげていくことを意識しています。

Q3 心臓血管外科の雰囲気は?

プロ同士のリスペクトが生む、
職種を越えたオープンな空気

当科の大きな特徴は、職種の壁を越えて率直に意見を出し合える雰囲気があることです。医師、看護師、臨床工学技士、リハビリスタッフなど、それぞれが専門性を持ちながら、患者さんにとって最善の治療を目指して積極的にコミュニケーションを取っています。ベースにあるのは、お互いの専門性に対する深いリスペクト。誰もが高いプロ意識を持ち、「患者さんにとって最善の治療は何か」という共通の目標に向き合っています。

私自身、ICUや救命センターなど複数の医療機関を経験してきましたが、浜松医大の心臓血管外科は特に風通しがよく、相談しやすいチームだと感じています。
診療科配属看護師という比較的新しい存在を積極的に配置し、チームの核として重用してくれる土壌があることも、当科がいかに多職種連携を重視し、柔軟でオープンな組織であるかを物語っていると思います。

Q4 診療科配属看護師から見た当科の魅力

若手の情熱をチーム全員で守り、
高め合える一体感があります

診療科配属看護師の立場から感じる当科の魅力は、若手医師たちの成長に対する熱意と、それを全力でバックアップするベテランの先生方の存在です。症例数が多いことはもちろんですが、先生方は一つ一つの症例に対して非常に真摯に向き合っています。手術の技術習得だけでなく、術後の回復過程まで丁寧に診るその姿勢は、看護師の立場から見ても非常に尊敬できるものです。

また、診療科配属看護師という新しい役割を通じて、今まで埋もれがちだった「つなぐ力」の大切さが形になってきていることも、当科の魅力だと感じます。医師が手術や重要な判断に集中できる環境を支えながら、病棟や他職種との連携も深めていく。この一体感こそが、浜松医大心臓血管外科のスタッフとして感じる大きな魅力です。
Message 心臓血管外科医を目指す方へ

学びたい気持ちに応えてくれる環境です

心臓血管外科に対して、「ハードルが高い」「忙しそう」というイメージをお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。確かに緊張感のある現場ですが、それを補って余りある充実感と、頼れる仲間がここにはいます。当科の先生方は、外科医としてだけでなく、ハートチームとして他科とも強い信頼関係で結ばれています。私たちが全力でサポートしますので、安心してその大きな一歩を踏み出してください。熱意ある皆さんと共に働ける日を、チーム一同、心より楽しみにしています。
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