診療実績
開心術(人工心肺症例・オフポンプCABG等)211例、
胸部大血管手術(開心術・胸部ステントグラフト・TAVI)325例の地域随一の心臓血管外科手術センターです。
地域の期待を背負い急速に手術症例数が増加しています。
胸腔鏡下心臓手術(MICS手術)や大動脈ステントグラフト留置術、経カテーテル大動脈弁留置術などの低侵襲心臓血管治療に注力し、
適切な手術治療後の早期回復・早期社会復帰を実現しています。
また命の危機に瀕した大動脈緊急症(急性大動脈解離・大動脈瘤破裂)に対する緊急手術や、
胸腹部大動脈瘤のような高難度大動脈手術を多数手がける、大動脈治療センターを形成しています。
胸部大血管手術(開心術・胸部ステントグラフト・TAVI)325例の地域随一の心臓血管外科手術センターです。
地域の期待を背負い急速に手術症例数が増加しています。
胸腔鏡下心臓手術(MICS手術)や大動脈ステントグラフト留置術、経カテーテル大動脈弁留置術などの低侵襲心臓血管治療に注力し、
適切な手術治療後の早期回復・早期社会復帰を実現しています。
また命の危機に瀕した大動脈緊急症(急性大動脈解離・大動脈瘤破裂)に対する緊急手術や、
胸腹部大動脈瘤のような高難度大動脈手術を多数手がける、大動脈治療センターを形成しています。
急速に増加する心臓大血管手術数
浜松医科大学年間症例数
| 検査・治療法(術式等) | 2024 | 2025 |
|---|---|---|
| 心臓大血管手術 (人工心肺使用・OPCABなど) | 164 | 211 |
| - 胸腔鏡下心臓手術(小開胸MICS手術) | 14 | 50 |
| - 胸部ステントグラフト留置(TEVAR) | 20 | 29 |
| - 経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI) | 62 | 86 |
| 心臓胸部大血管手術 | 246 | 325 |
| 総手術数 | 310 | 405 |
| 胸部大動脈手術 | 73 | 78 |
| - 大動脈基部置換術 | 13 | 7 |
| - 大動脈弁形成・温存手術 | 0 | 1 |
| - ステントグラフト | 20 | 29 |
| - 胸腹部大動脈置換術 | 9 | 10 |
| 虚血性心疾患手術 | 39 | 64 |
| - 単独冠動脈バイパス術 | 27 | 43 |
| - 心室中隔穿孔手術・左室自由壁破裂手術 | 1 | 3 |
| 弁膜症手術 | 122 | 176 |
| - メイズ手術合併 | 12 | 22 |
| - 僧帽弁形成術 | 24 | 44 |
| - 僧帽弁置換術 | 12 | |
| - 大動脈弁置換術 | 57 | |
| - TAVI | 62 | 86 |
| - MICS | 9 | 44 |
| - ロボット支援下(daVinci) | 4 | 0 |
| 先天性心疾患手術 | 2 | 3 |
| その他の心臓手術 | 44 | 17 |
| - 体外循環使用 | 6 | 10 |
| - 胸腔鏡下メイズ手術・左心耳閉鎖 | 3 | 4 |
| - 心臓腫瘍手術 | 1 | 3 |
| - 心筋症手術 | 3 | 0 |
| - 収縮性心膜炎手術 | 1 | 2 |
| - 肺動脈血栓内膜摘除術 | 0 | 0 |
| 腹部大動脈瘤手術 | 26 | 38 |
| - ステントグラフト | 17 | 27 |
| その他の血管手術 | 11 | 17 |
浜松医科大学の心臓血管外科手術数は急増中です。僧帽弁形成術や大動脈弁置換術のような開心術と経カテーテル大動脈弁留置術、そして胸部大動脈ステントグラフト留置術の数を合わせると年間325例(2025年1月~12月)です。これは前年比28.7%増と、地域の先生や患者さんの信頼を得てたくさんの患者さんが浜松医科大学に紹介していただけるようになっていることを示しています。良好な手術成績を残していることが評価されているということと、低侵襲心臓血管治療センター化により胸腔鏡下心臓手術やロボット支援下心臓手術、そして経カテーテル大動脈弁留置術や胸部大動脈ステントグラフト留置術のような最先端治療を安全に受けることができる施設であると認識されていることが、手術数増という結果となって現れていると考えています。
引き続き、新しい治療を積極的に取り入れつつ、手術の治療アウトカムも高く維持できるようにチーム一丸となって取り組んでいきます。
引き続き、新しい治療を積極的に取り入れつつ、手術の治療アウトカムも高く維持できるようにチーム一丸となって取り組んでいきます。
浜松医科大学
心臓胸部大血管症例数
(開心術・胸部ステントグラフト・TAVI)

浜松医科大学は低侵襲心臓血管治療センターへまっしぐら
~僧帽弁閉鎖不全症に対する胸腔鏡下僧帽弁形成術を中心に~

浜松医科大学は胸部大動脈疾患(大動脈瘤や大動脈解離)の治療センターとして名を馳せてきました。さまざまな難治性大動脈疾患に取り組み、挑戦的な大動脈手術を次々に成功させてきた歴史があります。この輝かしい歴史に裏付けられた大動脈疾患治療センターであり続けます。
さらに、胸腔鏡下心臓手術やロボット支援下心臓手術などの低侵襲心臓血管治療で日本をリードし地域の患者さんに最先端の治療が安全に提供できるようにしっかりと体制を整えていきます。
胸腔鏡下心臓手術はMinimally Invasive Cardiac Surgery(MICS)とも呼ばれ、小さい傷で行う低侵襲手術です。僧帽弁形成術、僧帽弁置換術、大動脈弁置換術、三尖弁形成術、冠動脈バイパス術、メイズ手術、左心耳閉鎖術のような多様な手術において適応されます。胸腔鏡下心臓手術は5~8cm程度の小さい創で開胸し手術用内視鏡の画像を見ながら心臓手術を施行する難易度の高い手術ですが、胸骨を温存できることからとてもメリットの大きい手術です。胸の真ん中に大きな傷跡がつかないという利点だけでなく、胸骨を切断しないことから術後の上半身の安定性に優れ、早期回復、早期社会復帰を実現できます。このことは、働き盛りで術後すぐに仕事に復帰しなければならない患者さんにとっても、高齢で手術をきっかけに寝たきりになるのが心配な患者さんにとっても、とても大きなメリットとなります。
さらに、胸腔鏡下心臓手術やロボット支援下心臓手術などの低侵襲心臓血管治療で日本をリードし地域の患者さんに最先端の治療が安全に提供できるようにしっかりと体制を整えていきます。
胸腔鏡下心臓手術はMinimally Invasive Cardiac Surgery(MICS)とも呼ばれ、小さい傷で行う低侵襲手術です。僧帽弁形成術、僧帽弁置換術、大動脈弁置換術、三尖弁形成術、冠動脈バイパス術、メイズ手術、左心耳閉鎖術のような多様な手術において適応されます。胸腔鏡下心臓手術は5~8cm程度の小さい創で開胸し手術用内視鏡の画像を見ながら心臓手術を施行する難易度の高い手術ですが、胸骨を温存できることからとてもメリットの大きい手術です。胸の真ん中に大きな傷跡がつかないという利点だけでなく、胸骨を切断しないことから術後の上半身の安定性に優れ、早期回復、早期社会復帰を実現できます。このことは、働き盛りで術後すぐに仕事に復帰しなければならない患者さんにとっても、高齢で手術をきっかけに寝たきりになるのが心配な患者さんにとっても、とても大きなメリットとなります。
浜松医科大学では2025年は50例のMICS手術が施行され、開心術の1/4を占める重要な手術となっています。一方、高難度ですが日常的に施行される手術として、安全にMICS手術が行われています。また、手術ロボットdaVinciを用いたロボット支援下心臓手術も開始し、経験を積んでいます。
MICSやロボット支援下心臓手術では術後7日程度での自宅退院が可能となっています。
浜松医科大学には、日本低侵襲心臓手術学会に認定された低侵襲心臓手術指導医が在籍しています。全国で46名しか認定されていない低侵襲心臓手術指導医が適切に手術システムを構築し、安全な胸腔鏡下心臓手術を安定して受けられるような環境を整えています。
MICSやロボット支援下心臓手術では術後7日程度での自宅退院が可能となっています。
浜松医科大学には、日本低侵襲心臓手術学会に認定された低侵襲心臓手術指導医が在籍しています。全国で46名しか認定されていない低侵襲心臓手術指導医が適切に手術システムを構築し、安全な胸腔鏡下心臓手術を安定して受けられるような環境を整えています。
浜松医科大学 低侵襲心臓血管治療手術数


胸部ステントグラフト留置術
かつては大開胸が必要であった胸部大動脈瘤に対するステントグラフト留置術が増えています。
通常は20~25mmの太さの胸部大動脈が50mmから55mm大に拡大してしまうと、大動脈が破裂したり大動脈が解離する危険性が高くなります。こうした大動脈緊急症が起こってしまうと緊急手術の対象となりますが救命は困難です。よって、こうしたイベントが起こる前に予防的に治療を行う必要があります。胸を大きく開けて瘤径が拡大している大動脈を人工血管に取り替える人工血管置換術が標準手術でしたが、近年では胸を開けずに鼠径部の血管を穿刺するだけで大動脈内にステントグラフトという網付き人工血管を留置することで、大動脈瘤破裂や解離を予防することができるようになってきました。痛みもほとんどないことから術後5日前後での自宅退院が可能となっています。
浜松医科大学では、現在年間25例前後の胸部ステントグラフト留置を施行しており、豊富な治療経験が蓄積されています。
通常は20~25mmの太さの胸部大動脈が50mmから55mm大に拡大してしまうと、大動脈が破裂したり大動脈が解離する危険性が高くなります。こうした大動脈緊急症が起こってしまうと緊急手術の対象となりますが救命は困難です。よって、こうしたイベントが起こる前に予防的に治療を行う必要があります。胸を大きく開けて瘤径が拡大している大動脈を人工血管に取り替える人工血管置換術が標準手術でしたが、近年では胸を開けずに鼠径部の血管を穿刺するだけで大動脈内にステントグラフトという網付き人工血管を留置することで、大動脈瘤破裂や解離を予防することができるようになってきました。痛みもほとんどないことから術後5日前後での自宅退院が可能となっています。
浜松医科大学では、現在年間25例前後の胸部ステントグラフト留置を施行しており、豊富な治療経験が蓄積されています。
胸腔鏡下メイズ手術・左心耳閉鎖術
心房細動にお悩みの患者さんに、胸腔鏡下アプローチで心房細動を治療し洞調律に復帰させる治療(メイズ手術)が可能です。また、心房細動の状態では左心房の一部である左心耳に血栓が形成されて脳梗塞の原因となることが危惧されます。脳梗塞を予防するために血栓ができやすい左心耳を閉鎖してしまうという手術があります。浜松医科大学では胸腔鏡下メイズ手術と左心耳閉鎖術を同時に施行する手術が可能です。この手術はウルフ・オーツカ法とも呼ばれ、出血性疾患のため血栓予防の抗凝固療法が困難な患者さんなどに支持されています。胸を大きく切らずに胸腔鏡下にこれらの治療を行うことは早期回復早期社会復帰にとって重要な意義を持ちます。